主催イベント
『干支~丑と寅とエトセトラ~』
会期 / 12月1日(水) ~ 2月6日(日)
毎年お正月を迎えると、その年の干支を示す動物の姿があちこちで見られるようになります。年賀状などにも多く描かれる身近な存在です。
これらに登場する動物たちは、正確には十二支のことを指します。そもそも干支とは、甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸の十干と子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥の十二支を組み合わせた十干十二支のことで、その起源は中国古代の暦にあります。もともとは時間(年、月、日、時)を区分するために考案されたもので、多くの人々が覚えやすいよう、親しみのある動物の名が当てられたとされています。
この十干十二支が日本に伝わると、古くから動物を神聖視していた日本人の感性と十二支とが結びつき、様々な信仰が生まれました。その年の干支にちなんだ動物の置物や絵を飾って、歳神様(年神様)をお迎えする風習もそのひとつです。
令和3年(辛丑)から令和4年(壬寅)にかけて開催する今回のコレクション展では、丑と寅を主役に、十二支の動物たちが描かれた日本画を展観し、それぞれの動物たちへの信仰のかたちや、物語に登場する姿等を紹介します。また、正月風俗を題材とした作品も、あわせて紹介します。さらに、優品コーナーでは、神仏を描いた作品を紹介します。
会 期=令和3年12月1日(水)~令和4年2月6日(日)
開館時間=9:00~17:00(入館は16:30まで)
休 館 日=毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は翌火曜日)
【展示解説】
日時=12月18日(土)、令和4年1月22日(土) 各日とも13:30 ~
場所= 二階堂美術館展示室内
講師= 当館学芸員
左より岸竹堂「乳虎図」、下村観山「水牛」、橋本雅邦「設色龍虎図」