主催イベント
『巨匠たちの30代』
会期 / 4月23日(火) ~ 6月30日(日)
『論語』為政第二にみられる「三十而立(三十にして立つ)」という孔子の言葉は、30歳になって自立できるようになったと解釈されます。知識や経験が蓄積され、学問の基礎ができたということでしょう。近代日本画の世界をみても、巨匠たちの多くは、30代の頃に画壇での地歩を固めるとともに、独自の表現力を深めています。いわば、大きなターニングポイントとなった時期です。30代の横山大観は、色彩による表現の研究を推し進めながら、新しい日本画の創造に邁進していました。また30代の上村松園は、清新な美人画風を展開させ、文展での上位入賞を重ねていました。
今年30歳を迎える当館では、所蔵品企画の第一弾として、こうした巨匠たちの30代に着目し、その若き情熱にあふれた作品を紹介します。
左から、竹内栖鳳「山村日長図」、上村松園「紅葉可里図」、村上華岳「牡丹花」、菱田春草「観瀑」、小林古径「不動」
〇内容
二階堂美術館が所蔵する横山大観、菱田春草、竹内栖鳳、上村松園らの日本画作品60点
〇展示解説
日時= 5月11日(土)、6月8日(土) 13:30 ~
場所= 二階堂美術館展示室内
講師= 当館学芸員
【主な出品作品】
横山大観《朝日》 明治40年(1910) [新収蔵品]
菱田春草《観瀑》 明治40年(1910)頃
安田靫彦《阿呼詠詩》 大正初期頃
前田青邨《風神・雷神》 大正7年(1918)頃
太田聴雨《寧楽》 昭和6年(1931) [新収蔵品]
竹内栖鳳《山村日長図》 明治35年(1902)頃
上村松園《うらゝか》 明治43年(1910)
土田麦僊《紅白梅図》 大正7年(1918)
村上華岳《牡丹花》 大正7年(1918)頃
榊原紫峰《春暖図・秋冷図》 大正14年(1925)頃
主 催 公益財団法人二階堂美術館
共 催 大分合同新聞社
後 援 エフエム大分
開館30周年記念 所蔵品企画『巨匠たちの30代』目録
開館30周年記念 所蔵品企画『巨匠たちの30代』チラシ(表)
開館30周年記念 所蔵品企画『巨匠たちの30代』チラシ(裏)