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コレクション展2『日本画に描かれた音の世界 特集展示/明治の横山大観』

会期 / 6月29日(水) 9月4日(日)

 
 私たちは、様々な音に囲まれた「音の世界」の中で暮らしています。音は私たちの生活の一部であり、何気ない日常に彩(いろどり)を添えてくれるものでもあります。例えば、雨の表現ひとつをとっても日本語にはその状態の違いを表す様々な擬音語が存在し、私たち日本人はその細かな違いを識別し、その繊細な美を味わうことの出来る豊かな感性を持ち合わせています。私たちは音を聞くことで遠い過去の記憶に思いを馳せ、懐かしい空気や香り、味などを思い出すこともあります。その過去の記憶はとても個人的なもので、十人十色と言えるでしょう。
 本展では、日本画に描かれた音に注目し、その音を意識して頭の中で聴くことで、画家の描いた作品を外から客観的に鑑賞するのではなく、描かれた作品の世界に入り込み、自らが作品の一部となることで作品の世界を体験する、普段とは異なる方法で日本画を楽しむことをねらいとしています。自らの過去の記憶とリンクさせ、私たち人間に備わった五感(視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚)を刺激し、作品の世界を楽しむ展覧会です。本展では様々な音を「自然」「声」「楽器」「暮らし」「その他」の5つの章に分けてご紹介します。なお、2階展示室の一部コーナーでは、特集展示として横山大観が明治期に描いた作品をご紹介します。

会  期=令和4年6月29日(水)~9月4日(日)
開館時間=9:00~17:00(入館は16:30まで)
休 館 日=毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は翌火曜日)

【展示解説】
日時=7月23日(土)、8月20日(土)   各日とも13:30~
場所= 二階堂美術館展示室内
講師= 当館学芸員

【主な出品作品】
小川芋銭  《満志羅佐計》大正9年(1920)
長野草風  《小督》昭和10年(1935)頃
大西圭斎  《双鶴之図》寛政年間
川合玉堂  《長閑》昭和2年(1927)
中村大三郎 《春雨》昭和初期
鏑木清方  《磯つたひ》昭和15年~20年(1940~1945)
横山大観  《遠寺晩鐘》明治42年(1909)
横山大観  《月 四題》明治43年(1910)頃
横山大観  《瀧》明治39年(1906)
横山大観  《虞姫》明治43年(1910)頃
横山大観  《楚水・燕山》明治44年(1911)

写真左から小川芋銭「満志羅佐計」(新収蔵品)、長野草風「小督」、大西圭斎「双鶴之図」、川合玉堂「長閑」、横山大観「楚水」