主催イベント Event

『日本画と文学』

会期 / 4月15日(火) 6月15日(日)


和歌に詠まれた諸国の名所をとらえた「名所絵」、物語や説話等を絵で表現した「絵巻物」、中国における詩画一致の思想から生まれた「詩画軸」など、わが国の絵画は古くから、種々の文学作品とかかわりながら展開してまいりました。そのため、伝統的絵画に学ぶ近代の日本画家にとって、画題の選択や情景の描写、詩情の表出等に際し、幅広い文学の素養は必要不可欠なものとなりました。
今回のコレクション展は、こうした文学性の高い日本画作品をとおして、作品や作者に対する興味と理解を、美術と文学という両面から深めようとするものです。「第一章:漢詩と日本画」では、漢詩が添えられた南画作品や中国の詩人を描いた作品等を、「第二章:和歌と日本画」では、和歌にゆかりのある作品やいにしえの歌人たちを描いた作品等を、「第三章:絵筆が紡ぐ物語」では、神話や物語の一場面を描いた作品等をそれぞれ展示します。また、特集展示では、文学作品を背景とした横山大観、上村松園の作品を紹介します。
左から:小川芋銭「大國主」、冷泉為恭「芳野・龍田」(双幅)、横山大観「赤壁」(右隻)、小堀鞆音「龍卵鳳雛」

 

〇会 期
令和7年4月15日(火)~6月15日(日)
開館時間=9:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日=毎週月曜日(月曜が祝日の場合は次の平日)

〇内 容
二階堂美術館所蔵の日本画作品59件70点
第一章:漢詩と日本画
第二章:和歌と日本画
第三章:絵筆が紡ぐ物語
特集展示:大観・松園の文学趣味

〇展示解説
4月26日(土)、5月17日(土) 各日とも13:30~
講師:古賀道夫氏(フリーキュレーター)

〇主な展示作品
小室翆雲《寒林雁影之図》大正14年(1925)
松林桂月《梅竹小禽》  昭和21-22年(1946-47)頃
冷泉為恭《芳野・龍田》安政6年(1859)頃
小林古径《桜町中納言》大正4年(1915)頃
小川芋銭《大國主》大正13年(1924)[新収蔵品]
小堀鞆音《龍卵鳳雛》明治25年(1892)[新収蔵品]
安田靫彦《源氏帚木》昭和31年(1956)
前田青邨《祝い日》 昭和初期頃[新収蔵品]
横山大観《赤壁》明治42年(1909)
上村松園《傘図》制作年不詳[新収蔵品]

〇主 催 公益財団法人二階堂美術館
〇後 援 大分合同新聞社、エフエム大分

コレクション展1『日本画と文学』チラシ(表)
コレクション展1『日本画と文学』チラシ(裏)
コレクション展1『日本画と文学』目録  ※準備中