主催イベント
『上村松園と美人画の四季』
会期 / 9月16日(金) ~ 11月27日(日)
京都に生まれ育った上村松園(1875~1949)は、幼少の頃より絵を好み、12歳で京都府画学校に入学、次いで鈴木松年(1848~1918)、幸野楳嶺(1844~1895)、竹内栖鳳(1864~1942)という三人の師からの教えを受けます。早くより非凡な才能を開花させた松園は、画業の初めより一貫して美人画を描き続け、文部省美術展覧会(文展)や帝国美術院展覧会(帝展)をはじめとする各種の展覧会で活躍。明治、大正、昭和の長きにわたり、自らが理想とする女性美を追い求め、数々の名作を世に送り出しました。女性の心と眼でとらえられた、その気品あふれる画面は、今なお多くの人々を魅了しています。こうした松園の美人画には、古画の研究とともに古典文学、伝統芸能などの幅広い知識を背景とした、さまざまな題材を認めることができます。本展覧会では、二階堂コレクションを中心とした松園の初期から晩年までの多彩な作品を、「第1章:日常のひとこま」、「第2章:ハレの場」、「第3章:古典をひもとく」、「第4章:行楽の景」と松園のまなざしに沿って紹介しながら、その高雅な画世界に迫ります。あわせて、鏑木清方(1878~1972)、伊東深水(1898~1972)らの近代を代表する美人画家たちをとりあげ、日本画ならではの季節感豊かな作品の数々を紹介いたします。
会 期= 令和4年9月16日(金)~11月27日(日)
開館時間=9:00~17:00(入館は16:30まで)
休 館 日=毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は翌火曜日)
【関連事業】
〇 オープニング・ギャラリートーク
日時=9月16日(金) 13:30~
場所=二階堂美術館展示室内 講師=当館学芸員
〇 講演会(スペシャルギャラリートーク)
日時=10月1日(土) 13:30~
場所=二階堂美術館展示室内 講師=永井明生氏(公益財団法人泉美術館学芸員)
〇 展示解説
日時=10月8日(土)、22日(土)、11月5日(土)、19日(土) 各日とも13:30~
場所=二階堂美術館展示室内 講師=当館学芸員
【主な出品作品】
上村松園《美人観月図》 明治25年(1892)頃 鈴木松年との合作
上村松園《人生の花》 明治32年(1899)頃 京都市美術館蔵(展示期間:9/16~10/23)
上村松園《桜可里之図》 明治41年(1908)
上村松園《雪》 大正初期頃
上村松園《踊里の図》 大正7年(1918)頃
上村松園《楚蓮香之図》 大正13年(1924)頃 京都国立近代美術館蔵(展示期間:10/25~11/27)
上村松園《舟遊び》 昭和4年(1929)
上村松園《晴日》 昭和16年(1941) 京都市美術館蔵(展示期間:10/25~11/27)
上村松園《わか葉》 昭和23年(1948)
鏑木清方《桜可り》 大正3年(1914)頃
伊東深水《美人画乃四季》 昭和4年(1929)頃 12幅
左より:上村松園《美人観月図》、上村松園《人生の花》京都市美術館蔵(展示期間:9/16~10/23)、上村松園《楚蓮香之図》京都国立近代美術館蔵(展示期間:10/25~11/27)、上村松園《桜可里之図》
出品目録→R4特別展「上村松園と美人画の四季」目録(表)
R4特別展「上村松園と美人画の四季」目録(裏)
チラシ→R4特別展「上村松園と美人画の四季」チラシ(表)
R4特別展「上村松園と美人画の四季」チラシ(裏)